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地域に困っている人がいる、でも使える制度がない。
それなら、つくってしまえばいい。

助けてくれる人はいるって、わかってましたから。

法人設立のきっかけを話すと、長いんです(笑)
平成19年ごろ、私は不登校支援や民生委員をやっていました。
 
難しいのが生活に困っていても生活保護に該当しない世帯。
 
それなら食べ物をと、フードバンクへ食料提供を要請しました。
ところが現物を受け取るまでにタイムラグがある。
今、困っている世帯には対応できませんでした。
 
だったら地域でなんとかするしかない。
そう思って、自分たちでフードバンクと同じ活動を始めたんです。
そしたら、協力してくれる人もでてきてくれて。
 
なかったらつくるしかないし、助けてくれるやさしい人たちもたくさんいる。
それが実感できたのが大きいですね。
 
それから北部地区の就労支援センター設立に携わったり、
待機児の認可外保育託児所設立に携わったり。
 
そしてファミリーサポート事業に初めて関わったのが平成21年。
沖縄県の緊急サポートネットワークがなくなることで、
北部町村それぞれでファミリーサポートセンターの設立が必要でした。
でも小さな自治体では、予算の事情で実現が難しい。
 
そこから3年かけて平成24年4月にやんばる町村合同で
ファミリーサポートセンターを設立することができました。
 
それから独立することになって、
以前勤めていた組織から事業を引き継ぐかたちで法人を設立しました。
 

代表理事 宇根美幸

  

事業紹介

[受託事業]
やんばる町村ファミリーサポートセンター
名護市ファミリー・サポート・センター
沖縄子供の貧困緊急対策事業「支援員及び子供の居場所の活動支援事業」(沖縄県)
沖縄県低所得子育て家庭日常生活支援事業
沖縄県要支援家庭寄り添い支援事業
 
 
[自主事業]
若年妊娠・出産支援居場所事業
フードバンク事業
子育て支援サークル
一人親家庭の自立に向けた相談・支援
その他地域資源開発に向けた活動
 

  

若年妊娠・出産支援居場所事業について

  
  

 
妊娠してしまった少女たちは、誰に相談することもできず
孤独に悩み続け、苦しんでいます。
 
2015年、沖縄本島中部で中学3年生の女子が出産した新生児を遺棄する事件が発生しました。周囲は誰も妊娠に気づかなかったと言います。幸い新生児は保護されましたが、女子中学生は保護責任者遺棄罪で逮捕。このような痛ましい事件が繰り返されることのないよう、私たちは子どもたちの若年妊娠・出産支援と居場所づくり事業に取り組んでいます。
 
産まざるを得ない状況になるまで相談できず、「どうしよう」。支援につながるのはそんな切迫した子たちばかりです。そんな事態になる前に、なんとか本人たちへアプローチできないか。そういった思いからチラシやカードタイプのPRを学校近くのコンビニ各地に設置協力を依頼。たくさんのオーナーさんから賛同を受け、早期相談につながっています。LINEのQRコードを通して匿名で子どもたちから「生理がこないんです」と相談がくるように。
 
子どもたちのほとんどが不登校で家出中の中高生。妊娠検査キットで確認し、陰性と結果がでたとしても家出や不登校の現状はほっといておけない。必然的に彼女たちの居場所づくり事業がスタートしていきました。
 
彼女たちが抱える課題はさまざまです。妊娠・出産、不登校、退学、就職活動、家出、親や家族との関係、パートナーの状況・飲酒問題、その他...。それら全てにできるだけ対応していきたい。
 
家出する子どもたちの傾向として、将来のことが考えられない子がとても多い。現状に対応することで精一杯なんです。そんな子たちに、その先の入り口として、自分を見つめ直すきっかけを提案したい。そんな思いからカラーセラピーを実施しました。客観的に自分を見つめる、自分の能力発見など、自分が知らない自分自身の新たな一面に、彼女たちの目は輝き出します。
 
彼女たちを支えるのは、私たち法人の支援だけではありません。「地域とともに」を合言葉に、地域で活躍されるさまざまな方々が積極的に、彼女たちの受け皿として協力してもらっています。

  

フードバンク事業について

 
 

必要に駆られるように、事業がスタートしました。
 
法人設立する以前の2008年。現在の代表理事が個人的に事業をスタート。生活に困っている人の支援、経済的に困窮している人の支援をする中で必然的に始まりました。
 
しかし、個人で運用するには限界も見えていて。この取り組みの必要性は高まっているのに、食料が集まり次第すぐに提供してなくなってしまう。より安定的な運用を模索していた状態です。
 
法人として本格的に取り組むことができたのは2020年から。これまで北部労働者福祉基金協議会から定期的な食料寄贈を受けていたこともあり、徐々に寄贈状況が安定してきたこと、またセカンドハーベストと連携し、大口で食料提供してもらえるようになったこと。とても喜ばしいことですが、それを周知すると、さらにたくさんの支援機関、介護事業所などからも想像以上の需要が一気に増えました。確保した食料も、またすぐなくなる状態に。
 
それからもセカンドハーベストとの連携強化、国頭村役場のフードドライブ、支持していただいている居酒屋さんからの提供など、支援者も増え、提供先もどんどん広がっています。食料確保〜提供までのサイクルがすごく早い。だから本当は専任のスタッフを設置したいですね。ご協力いただける団体さまを開拓するために、企業廻りを、これまでより積極的に行える体制を整えたいと考えています。

  

  

沖縄県要支援家庭寄り添い事業について

 

 
令和2年度の厚生労働省の調査結果で中学生の約17人に1人、高校生の約24人に1人がヤングケアラーだったことがわかっています。
 
家事や家族のサポートを一人で抱えている子どもたちがいます。

 

[ヤングケアラーとは]
家族など身近な人に対して無料で介護、看護、日常生活上のお世話や援助をしている18歳未満の子どもです。家族内のことだから…家族がサポートするのは当たり前…とひとりで抱え、食事や進路の悩み、孤独感やストレスなど、周囲の人には話しづらく感じている人もいます。
 
[ヤングケアラーの支援サービス]

  • そうじの手伝いや家事を代わりにやってくれるヘルパーさんを派遣することもできるよ。
  • 病院への送迎のサポートもあるよ。
  • 入院している家族への届けもの・代わりに届けることもできるよ。
  • お弁当や調理可能な食材をお届けるするよ。
  • 一緒に宿題したり、勉強もできるよ。
  • 話し相手になるよ。ひみつは守るよ。
  • 無料のサービスもあるよ。

※一部の紹介です。他にもその人に合わせた様々な支援、サポートが可能です。
 

ひとりで悩まず、まずはご相談ください。

  

  

職員の声

 以前はエステの仕事をしていたのですが、腱鞘炎で続けるのが難しくなったのと、自分の子どもと接する時間を増やしたい思いがあって。次の仕事をどうすべきか考えていたんです。そんなときファミサポのアドバイザーさんに、この仕事を勧めてもらえて入職することになりました。
 私は内地出身だったので、こっちで助けてもらえる人があまりいない状態だったんですけど。そんなときに子育て支援の制度は助かったし、そんな仕事っていいなぁって思ったんです。
 入ってみると初めての経験ばかりで、何から手をつけていいか分からないくらいでしたけど、みんなで乗り越えれたのが嬉しいです。

(Nさん)
 
 新しく名護市のファミサポ事業を受託するタイミングでスタートメンバーとして入職しました。以前は事務の仕事。初めてのことばかりでしたけど、やんばる町村のやりかたを教えてもらえてよかったです。 やっぱり仕事って人間関係が大切ですよね。先輩たちはみんな話しやすくて仕事が楽しいです
(Cさん)
 
 

  

地図・連絡先

 

〒905-0017
沖縄県名護市大中3丁目9番1号(官公労2F)
 

 TEL : 0980-43-7551
 FAX : 0980-43-7554


〈開所日時〉
月〜金 9:00〜17:30
※土・日・祝日はお休みです。

〈車でお越しの方へ〉
恩納村方面から来た場合・・・名護十字路を右折し県道71号線を直進、県立北部病院過ぎて信号左折をすると「ろうきん」建物2F

国頭方面から来た場合・・・・県道71号線を名護十字路むけて直進、県立北部病院手前信号右折をすると「ろうきん」建物2F
 
〈バスでお越しの方へ〉
県立北部病院前で下車し徒歩3分
(病院裏手に「ろうきん」建物)